東京生活で初めての冬を迎えた12月、
東京に雪が降った。
そこで初めて、東京にも雪が降ることを知った。
とにかく東京の冬はボクには寒く、
当時流行っていた肩パッド入りの
フェルト生地の黒いハーフコートを買った。
(↓こんなやつ)
中のシャツは、これまた流行ったペイズリーだ。
そしてそれを着て新宿の高層ビルの展望台に登っては
故郷を思いつつ、東京の夜景を
ぼんやり眺めるのが本当に好きだった。
その時、展望台のショップの壁一面には
なんともキラキラとリアルに夜景の光が点滅する
風景画がたくさん売っていた。
「ファイバーオプティクス」と呼ばれるパネルで、
今ではすっかり見かけなくなったが、
昭和の名品だったと思う。
(今も売っているのかな・・)
夜景の光がたくさんのファイバースコープで
流れるように動くので、それはまるで
本物の風景のように美しかった。
とても欲しかったが、1点、数万円もしたのでとても手が出ず、
その絵見たさに、学校帰りによく高層ビルに登っていた。
(↓こんなやつ)
そして、
ビルを降りて寮に帰る頃、
新宿の街はすっかりクリスマスの装飾で
この風景画と同じくキラキラ輝いていた。
この歌を聞くと、あの夜景を思いだす。