やがて就職活動も始まり、
学校には就職先のリストが貼られるようになった。
ボクはもともとレタリングが好きで、
看板を描く仕事になんとなくつきたかったが、
たまたま大手企業の求人がでていたので試しに作品を持って
面接を受けたら採用されてしまった。
まあここならネームバリューもあるし、親も安心させられるので
まあいいか、と看板書きの事など忘れてなんとなく就職を決めてしまった。
他の仲間もみなそれぞれの道へ進んで行った。
好きな仕事につけた者、つけなかった者、就職しないままの者、いろいろだ。
同居していた友達は、一緒に卒業したが東京では就職はせず地元で職探をするといって
東京を引き上げることを決めていた。
そして、卒業式。
1000人くらい入学生がいたが、卒業生は100人くらいしかいなかった・・。
なんともシビアな世界だった。
同居してた友達とめでたく卒業式を迎え、たった1年だけだったが
そのマンションを引き払いぼくたちはそれぞれの人生に向かって歩き始めた。
その後なんとなく、その友達とは疎遠になってしまった。
ボクはまた、次の棲み家探しが始まった。
卒業間近に行った武道館での「STAY DREAM」ツアーが心に染みた。