長渕の桜島ライブからもなんとか無事に帰還し、また忙しい日々をこなしていた。そんなある日、もといた会社の社長から電話がかかってきた。
四谷にビルを1棟借りするからお前もこないか?と。
とてもありがたいお話だったので、もちろん断る理由などなかった。家賃も今よりも安くしてくれると言う。しかも、お仕事もたくさんそこからいただいていたので同じ棟に入れるのは願ったり叶ったりだった。そして、引越しの当日・・。自分のマンションから荷物を運び出している時の事だった。
玄関のドア前に置いてあった消化器の上に、重い荷物を持っていたせいでついお尻が取っ手に当たってしまい、なんと消化器がその場で暴発し、マンションの中があっという間に消化器の粉で充満してしまった!それよりも何よりも一番驚いたのは、あの消化器の粉を吸い込むと、とてつもない喉の痛みと刺激臭が一気に喉を締め付け、あっという間に呼吸ができなくなった。
ぼくは、慌てて苦しいのを必死に我慢しながらとにかく外へ避難しなければと夢中で階段を駆け下りた。そのマンションにはエレベーターがなく、3階の部屋だったことから外に出るまでにさらにダッシュし、本当に死ぬ思いをした。あの粉があんなに苦しいとは思わなかった。皆さんも消化器の粉を絶対に吸い込まないようにくれぐれも気をつけてくださいね。
そして、粉の充満が収まったころ、どうにかこうにか荷物を全て運び終えた後、マンションの住人の方にこの惨状の理由を説明してまわり、丁寧に謝罪。
その後、粉で真っ白になったマンションの部屋の入り口や階段、エントランスまでを夜中まで水雑巾でひたすら掃除するハメになったのは言うまでもない・・。とてつもない作業であった・・・。
「なんぼのもんじゃい!!!!!!!!!!」