MKD office代表・音楽プロデューサー鎌田昌郎
今回は、ほぼほぼわたくしごとを書き綴ります。
僕はもうずいぶん長年にわたりボイストレーニングの先生をやっています。
最初にレッスンを請け負ってトレーナーをやったのは27年前。
知り合いの芸能プロダクションの養成所で、これからデビューするであろうタレントや歌手志望者の歌のレッスンを、
普通のアルバイトよりほんの少し高い時給で、週に3日くらいな感じで始めたわけですが、どうも生徒達の定着率が悪い。
だいたいそんなもんかもしれませんが、半年もしないうちに事務所を見限り、僕を見限り辞めていってしまうわけです。笑
当然、事務所的には生徒の定着率向上を目指しているので、求心力の弱い講師はすぐ呼び出され、
どんなやり方をしてるんだ?!
もっと笑いの多いレッスンを目指せ!
生徒達の要望をカリキュラムに取り入れろ!(生徒のやりたいことをやらせろ!)
などなど、まったくもって歌手になるという事をなめてんのか?と思う様な話し合いばかりが続くわけです。
そんな状況でいつまでもその養成所の講師をやっていけるわけもありません。
案の定、2年くらいで僕は自分からその養成所講師を降りたわけです。
しかし、メジャーデビューして3年目のペーペーバンドも辞め、そのバンドの所属事務所とも意見食い違いで契約を破棄し、
なんと娘ももう5歳になろうとしていたそんな時ですから、なんとしても食いぶちを探さなくてはいけない、、
はぁ~、考えました、、、
●バンドでライブやってるときはあんなにお客さんは盛り上がって、みんな興奮して次のライブのチケットを予約してくれる。
●僕らの曲を聴き込んで来てくれて、会場では大合唱してくれる!
●ライブが終わってもなかなかみんな帰らずに、出待ちでワイワイ取り囲んでくれる!
お恥ずかしい話ですが、ちょっとテングになっていた僕は、レッスン生が僕から簡単に離れていっちゃう事がどうしても受け入れられなかった。悔しかったんです。
そうだ、もう一回レッスンをやってみよう!
自分で生徒を集めて、それを生業にして頑張ってみよう!
その様に行き着いたのでした。。。
渋谷南平台にマンションを借り、デジタルピアノを家から運び込み、とりあえず電話をひき、(携帯電話は無い時代でしたから。笑)
まずは、あちこち電話かけまくりました。
友達
バンド関連の仲間
前の養成所で少しは打ち解けてくれた元生徒
意見食い違ってやめた元所属事務所のスタッフ・・・
片っ端からの電話営業です。
僕の講師としてのビジョン、プロデューサーとしての目標、大切にしている音楽に関しての価値観、
日本の音楽業界をまるで背負って立っているかの様な発言、アピール、、
死にものぐるいでした。笑
そこで、生徒を紹介してくれて、僕のレッスンを応援してくれたのは、意見食い違った元事務所の社長でした。
そして、前の養成所で知り合ったもと生徒達も一年くらいかけてまた僕の所に戻って来てくれた。
(最初に僕を雇った養成所には申し訳なかったのですが、、)
そんなこんなで約一年くらいのうちに、生徒数は50名くらいになりました。個人自営業のレッスンスクールなので、
まあそのくらい居ればなんとか生活は出来る様になったのですが、、さあそこからが本当のスタートですね、、、
その生徒達を、その人数をどういうシステムでキープするか?
またどうやって増やしていくか?
講師ひとりの口八丁手八丁だけでは限界があります。
せいぜい20~30名くらいの生徒を長くキープ出来てれば良く出来た方でしょう。
生徒達が僕のレッスンを楽しみにして、
僕と会うのが楽しみになって、
目標やビジョンを常に描けて、、
それもひとりひとり僕が入れ知恵をするのではなく、システムとしてそういう感じにならなければいけないわけです。
アウトプットを作る。
その当時は、インディーズレーベルを作ってそこから手作りのCDを販売する、とか、、
イベントを企画して、もとメジャーの音楽仲間に協力してもらって一緒にライブをやったり、、
そんな程度の企画しか出来ませんでしたが、とにかく常にワクワクが有る!常に目標がある!
思ってもいないサプライズがある!涙するような、、感動がある!
それをシステマティックに演出するにはどうしたらいいか、、そんな事ばかり考えていました。
考えてみたら、バンド時代、ライブの時はお客さんはみんな泣きながら僕らの曲を聴いてくれていました。
僕のファンであるとか、誰々がカッコいいからとか、そんなんじゃないんです。楽曲と歌詞と演奏と、僕らのパフォーマンスに、自分の未来の夢を重ねたり、切ない恋心を思い出したり、人を傷つけた後悔の念が溢れてきたり、、心が動くんです!感動するんですね!そしてその気持ちを共有したいんです!
自分の事ばかり書き綴って、ほんと恐縮です、、なにを青臭い事をおっちゃんが今更語ってるんだよ、と思われるでしょうが、、
この根本的な想いといいましょうか、僕の日々のワークの源とも言いましょうか、、そこの部分は全く変わらないでおります。
世の中に広がる仕事は全てに<感動>が火種となって存在する。
そんなふうに思っています。
これは音楽業界だけの話ではないと思うんです。
建築業でも、飲食業でも、どんな職種でも、流行るもの、人々の心を捉えるもの、人々が求めるものは、そこに全て感動の一コマが有る。池井戸潤さんのドラマみたいな感じです。
そんな偉そうな事を言って、わかった様な事を言ってますが、、
そういう想いから他業種の企業や個人事業者に対して広告に結びつけて音楽企画を投げかける様になったのは、実はつい最近なんです。苦笑 10年程前から。
それまでは、歌手を育成すると言う事のみに力を入れて、レッスン生を増やすという事だけ考えていましたが、、
しかし、感動を火種に音楽や芝居などと結び付けて企業の広告に役立てる!という事はとてもいろいろな可能性を秘めています。なぜもっと早くやらなかったのか、、、
スタート遅かった分、今から頑張ります。笑
という事で、このコラムに至った<不滅のエンタメ>の僕個人の背景と言いましょうか、経緯を書き綴りました。
この先、今後は、、皆さんといろいろ企画を立てていくんですよ!?笑
引き続き、よろしくお願い致しまする。
鎌田昌郎
MKDミュージカル
ミュージカル公演 <エルヴィスの贈り物>
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