ジャケデザインとMY SONG 〜 #01 尾崎 豊 〜
2021.07.27

最近の音楽はほとんどが曲データダウンロード購入で

レコードやCDジャケットというものがなかなか印象に残らないが、

当時の音楽といえば、「ジャケ買い」などという言葉があったように

レコードジャケットのデザインを見て、なんとなくその音楽の中身も聞かずに購入したりと、

ジャケットのデザインの力がすごくあったように思う。

これからは僕の好きなメッセージソングと、そのジャケットデザインについて、

知っている事や、思った事などを、ちょっとづつ勝手に紹介していこうと思う。

 

その、第一段としては、やはりまずはコレしかない!

尾崎 豊  十七歳の地図  SEVENTEEN’S MAP

このジャケットをデザインしたのは、「デザイナー&写真家」でもある田島照久氏だ。

ほかにも矢沢永吉さんや浜田省吾さんを始めとする

数多くのアーティストのジャケットデザインを担当。

音楽関係以外でも、ポスターや広告、カレンダー、写真集、小説や文庫本の装丁など

幅広い分野でご活躍されている。

当時、このデザインを見た時、ずいぶん大人のアーティストがデビューしたのかと思っていたが

いざ、聞いてみると僕とたいして歳の変わらない17歳の少年だった。

15歳にして名曲「15の夜」「ダンスホール」など中学生とは思えないような歌詞の内容と

メロディーに度肝を抜かれて、同世代の僕はすぐに夢中になったて聴いていた。

このジャケデザインでは、背景がグラフィック処理で街並みを表現し、

尾崎が壁から飛び降りるポーズをとっている。

カラーの街並みの中に、尾崎の顔だけがモノクロで入っていてなんとも印象深い。

壁に落とす影もアクセントになっている。

 

当時の尾崎は17歳のわりに、大人っぽい歌を歌っていることもあり、

音楽プロデューサーの須藤 晃氏とも話して尾崎の写真は全部モノクロでいこうと決めたそうだ。

楽曲の持つ荒々しさや繊細さ、そして未完成の若さを伝えるのには

モノクロを徹底させるべきだ、との理由らしい。

その頃は不登校や校内暴力などの問題が多発していて、家出などもずいぶん流行っていた。

そういった、いろんな何かから逃れるために、高いところから飛び降りる。

が、このデザインのコンセプトだったらしい。

個人的に考えるならば「少年を超えて大人の世界へ飛び込んでいく!」といったところか。

結果的にとてもミステリアスで印象深いデザインになっていて

その後のカリスマ性はみなさんの周知のところだと思う。

 

尾崎自身はも、これがとても気に入っていて何度もジャンプして撮影していたそうだ。

結果的には40回以上も飛んだと、何かの雑誌のインタビューに書かれていた。

その様子がうかがい知れる写真も、後のベスト盤アルバムジャケットに使われている。

しかし、、その尾崎は、結果的に非業の死をとげてしまい、、僕はちょうど新アルバムのツアー、

横浜アリーナのコンサートチケットを持っていたので、とてもショックだったのを覚えている。

 

あれから30年、10代の曲を集めたベスト盤が発売されたのだが、

そのジャケデザインに、その時撮影された違うアングルのアザー写真が使われていて

なんとそのデザインも、ファーストアルバムのオマージュ的な意味合いのものだった。

これがまた実にかっこいいではないか!!

僕的には、こっちのデザインの方がクールで好きだ。

まあ、最初のアルバムデザインあってこその、このデザイン、ともいえるが。

 

ということで、田島照久さんのジャケデザインはどれもグラフィカルで僕の好きなデザイナーである。

いつか、こんなかっこいいデザインの仕事をしてみたいと思っている。

 

ジャケデザインと同時にそのアーティストの「僕の好きな曲も紹介」ということで、

尾崎の数ある名曲の中から(どれも良すぎて選びようがないが)今回はこの1曲を紹介します。

「僕が僕であるために」

あ〜〜、、名曲がたくさんありすぎて、1つなんて選べないな〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!