そうやって月に一度くらいのペースで帰省しては仲間と合流し、
就職している仲間の車でドライブをしたりして、東京生活の寂しさを紛らわしていた。
3度目の帰省だったか、
いつものように帰省すると、ある友達の家にみんな集まっていると聞き
当然ボクもそこに合流することにした。
出がけに母ちゃんが、「みんなにアイスでも持って行ってやりな〜」と言うので
人数分より少し多めにアイスを袋に入れて、それが溶けないように急いで友達の家に向かった。
そいつらは、ボクに会うなり、まず先に、持っていたアイスに群がっていた・・。
その後、みんなと何を話したのかさえ、覚えていない。
ただ、アイスに群がるそいつらの顔だけが今でも頭に残っている。
友達を失った瞬間だった・・・。