長渕とボク #08〜 暗闇の中の
2020.12.1

そうやって月に一度くらいのペースで帰省しては仲間と合流し、

就職している仲間の車でドライブをしたりして、東京生活の寂しさを紛らわしていた。

3度目の帰省だったか、

いつものように帰省すると、ある友達の家にみんな集まっていると聞き

当然ボクもそこに合流することにした。

出がけに母ちゃんが、「みんなにアイスでも持って行ってやりな〜」と言うので

人数分より少し多めにアイスを袋に入れて、それが溶けないように急いで友達の家に向かった。

そいつらは、ボクに会うなり、まず先に、持っていたアイスに群がっていた・・。

その後、みんなと何を話したのかさえ、覚えていない。

ただ、アイスに群がるそいつらの顔だけが今でも頭に残っている。

 

友達を失った瞬間だった・・・。