みなさん、おつかれさまです。昭和探偵事務所、所長のナガサワです。
世の中も令和の時代を迎え「嗚呼、昭和は遠くなりにけり」の思いは深まる一方です。
このコーナーでは、1960年代後半~70年代に青少年時代を過ごした、
おじさんたちのハートをわしづかみにする、
昭和的なモノ・場所・遺物等を無秩序かつナンセンスに紹介してまいります。
その第一弾がこちら!どん!
これ、最近アマゾンで発見し、思わず衝動買いしてしまった
SANSUIブランドのラジカセSCR-3であります。
衝動買いの理由は、この製品が70年代を席巻したナショナル製ラジカセ
「MAC ff」RQ-448(1973年~)のパチものだったから。
懐かしいデザインに惹かれ、つい購入ボタンを押してしまったのです。
購入ボタンを押させた張本人、「MAC ff」RQ-448はこちら!どん!
どうです?そっくりでしょ!ナショナル(現パナソニック)のラジカセ「MAC ff」RQ-448。
その最大の特徴は「5ウェイワイヤレスマシン」と呼ばれるFMトランスミッター内蔵のマイクを
装備していたこと。SONY、東芝、日立、SANYO、シャープ、アイワ等、各メーカーが
新機能を搭載して少年たちを虜にしていたラジカセ戦国時代。その渦中で「MAC ff」RQ-448は、
洗練されたデザインと脱着可能なマイクを武器に70年代を代表する人気モデルになりました。
そのカタログがこちら!どん!
イカすサイケなコピー満載!すごい技術のムダな押し付けに心がときめく!
SANSUI SCR-3の製造元は㈱ドウシシャ。同社はPB製品の企画・開発・販売等を行っている
ユニークな企業でありまして、私も10年ほど前に採用サイトの制作に
携わったことがございます。㈱ドウシシャは、2014年に倒産した
音響機器メーカーの老舗「山水電気」の日本国内ライセンスを取得し、
現在もSANSUIブランドでラジカセやアンプ等を製造・販売しているのであります。
当時の流行であったグレーボディの「MAC ff」RQ-448に対して、SANSUI SCR-3のボディは
ライトシルバー。「MAC ff」RQ-448に搭載されていた内蔵マイクもテープカウンターもなし。
自慢げに刻まれた、今はなきSANSUIのエンブレムに哀愁が漂います。
ラジオのスイッチを入れるたびにスピーカーが発生する
「ボンッ」という懐かしい、こもったような起動音。
飴色に灯るアンバーカラーのバックライトはSANSUI SCR-3の独自機能。
VUメーターにはバックライトなし(笑)。子供の頃、近所の床屋で流れていた
チープ&まろやかなモノラルサウンドが昭和を彷彿とさせる時間を演出。
NHK FM「クラシックカフェ」はコイツで聞くに限る!
あと、TBSラジオ「たまむすび」などのAMトーク情報番組も
コイツで聞けば昭和テイスト!
午後の仕事がはかどるのなんの・・・
いかがでしたか?昭和探偵事務所は、これからも不定期に調査報告を行ってまいります。
また、C3マガジンにおいても、やや手間ひまかけた特別篇を配信しますので、
こちらも期待しないで、しばし待たれよ。
次回も御照覧のほど、よろしくお願い申し上げます。