長渕とボク #38〜  そして俺たちは
2021.05.1
今日、引越し祝いで頂いた胡蝶蘭の花が一輪咲いた。2年も前にもらったもので、とっくに花は散ってしまったが、スタッフの1人がまだ茎が生きてるから諦めずに水をやってればきっと咲きますよ。と言ってくれたので半信半疑ながらも辛抱強く水をあげていた。それがこれだ。

 

それで思い出した。 あれは2011.3.11、そう、あの大震災だ。 あの日は、いつもと同じくみんなで仕事をしていたときだった。突然、ゴゴゴー!っという地響きとともに激しい横揺れ。みんな自分よりまずはデスクのパソコンを必死に押さえて落ちないように支えてくれた。それでも揺れがおさまらない為、パソコンを床に置き外へ避難。あれはホントに怖かった。 そのあとは家族を心配し歩いて帰るスタッフ、事務所に留まり様子を見るスタッフ、さまざまに一夜を過ごしていた。 ボクは、事務所に留まり同じく残ったスタッフと電車が動くのを待つ事にした。 そして、テレビをつけると信じられない光景が、、。 見たこともない津波映像だった。 その後のことは、周知の通りだが、数日後に津波に流されなかった一本松のニュースをテレビで見た。 その時は、希望の象徴として崇められていたが、地元にいる人たちにとってはそれが悲しみの象徴になっているとも聞いた。人は置かれた環境が少し違うだけで物事の見方が大きく異なるのだと気付かされた。 ある人には希望となるものが、ある人には、恐怖となる、、。考え深い。 ネット社会のいま、ボクもとかく自分本意に物事を決めつけて、勝手な意見を正論のようについ一方的に述べてしまいがちだが、相手から見た正論だってあるという事を、この花を見てなぜかわからないが、そんな気持ちになった。 人に意見を言うときは、出来るだけ冷静に物事を考えてから述べよう。 そんなことを改めて思う出来事だった。 なかなか、それができないのだが、、、 そしてそんな時は、やっぱりこの歌しかない。 そして俺たちは、また船を漕ぐ あの海に立ち向かい、船を漕ぐ